ちびの備忘録

mon rêve est la vie "fabulous" comme un petit chat et un nuage ...

忘れもの(3/12夕方・加筆修正)

 5年前の震災に、自分の出来事を重ねるのも、たいへん烏滸がましいのだけれど…。3.11の少し前(ほんとに”あの”直後、震災が起きたの?2011年だから、そうだよね?なんか、実感がない)、とても忘れがたい日があった。その日は、もうすぐ暖かい春がくるなぁと感じさせる、穏やかな気候の中で、わたしの心は踊っていた。うれしすぎて、あまりしっかりと、、というか、地に足が付いていなくって。案の定、道に迷った(笑)。穏やかな午後のひと時はあっと言う間に終わってしまい、気が付いたら帰りの電車の中だった。

 

もし、わたしの今後の予定を言わなかったら。

もし、わたしから想いを伝えていたら。

何かが変わっていたのかな。

それでも、特に、未来に影響するようなことでもなかったのかな。 


何にしても、わたしには、その穏やかな(でも熱い)思い出がうつくしすぎて、

持ち込んで未来を生きるのが、目に見えてつらくて。

ティーセットの写真(携帯保管)も、図書館案内も、結局使うことはなかった、帰路の切符も、全部捨てた。その当時は「うふふ♡」と眺めて、浸っていたのに。本当は捨てたくなんて、ちっともなかった(現に、たまに眺めたくなった)、、のに。

 

わたしは未練がましいから、友人の一人に、その物語を断片的に、かつ、淡々と語った。ひとしきり話し終えたあと、友人の感想「それは切ないよね。」、伝えることができた。あえて、感情的な面を盛り込まずに、事実だけを、出来事だけを追って話しただけ、、なのに。だからこそ、想いを共有してもらえて、うれしかった。

 

去年、とある小さなことがきっかけで、その封印が解かれた。

いまにして思うと”必然”だったのかもしれないね。

5年という期間を経て、もやもやと抱き続けてきた気持ちを、整理するタイミングがきたということなのかも。

 

少なくとも、いまは前だけをみて、その穏やかなる気持ちにも、”熱く”向き合っていたいと思っています。叶うといいな。