ちびの備忘録

mon rêve est la vie "fabulous" comme un petit chat et un nuage ...

『図書館司書という仕事』

ISBN:9784831506504
久保輝巳著
ぺりかん社
1994/11

 出版年こそ古いですが、1年に1度は読み返したくなる一冊。都合で期間が空くこともありますが、今年の4月で図書館員歴約7年目を迎えます。点字、小学校、大学(医学部、文系短大)、国立、市立を正規・非正規・ボランティア・実習の立場で携わらせて頂き、これは私の周りの先生や先輩、人脈のおかげ以外の何者でもありません。司書のお仕事はどこでも人気ですからね。

 

 経歴が増してくると、良い点は、「他館との比較可」「応用が効く」「即戦力」「自分の中での目標値(理想の司書像)が具体的になる」等がパッと思いつくだけで挙げられます。

 

 その一方で、「(悪い意味での)馴れ」「利用者の立場を意識していないと、その感覚が薄れがちになる」「我流になる」等の注意点も多くなってきます。そんな時に、「ああ、そうだったよね。」と初心に返ることが出来るのが、この本なのです。新しい出版物も出てますので、これからこういったレファ本を欲しい方には。。かもしれませんが、私にとってはこの本と共に歩んできた感があるので、愛着が半端ありません。

 

最後に、私が特に好きな章を覚書。

・ハートフィールド「気分が良くて何が悪い?」

村上春樹著『風の歌を聴け』に登場する架空の作家とレファレンスをめぐる、ある司書の奮闘記!最高です。私もハートフィールド探した経験有。

・児童サービスの原点とは

視覚障害者の職員として思うこと

・ものとひとを結びつける

図書館の自由に関する宣言(付録・私がこの世で一番好きな宣言)

図書館司書という仕事 (仕事シリーズ)

図書館司書という仕事 (仕事シリーズ)